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ハギ

“ゆっくり歩こう萩がこぼれる”

ハギの花が咲き始めると毎年この山頭火の句が思い浮かびます。昭和初期の里山は今のような森ではなく、ススキやハギが茂る草原が多かったのです。秋風の中、咲きこぼれるハギの小道を歩くと次から次にハギの花が落ちていきます。受粉が終わったハギの花は少しの刺激で落ちてしまいます。それが何だかもったいなくて思わず歩みを緩めてしまう旅人もいたのでしょう。

げんきの森の進入道路やバリアフリートレイル沿いにもハギの株がたくさんあり、地面に散り敷いたピンクの花が目立つようになってきました。日中の気温はまだまだ厳しいようですが、ハギなどの秋草が季節のうつろいを教えてくれます。

写真は花柄が短いマルバハギです。

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