新宮市速玉大社に大きな檜扇があり、毎年夏の初めに虫干しされています。本来、檜扇は宮中で使われた木製の扇のことだそうですが、速玉大社には国宝に指定された大きなヒノキ製の扇が保存されているのです。

 檜扇貝という貝がありますが、植物の中にもこの檜扇(ヒオウギ)の名前をいただいたものがあります。
ヒオウギ(アヤメ科)です。 夏に咲く美しい花で、京都の祇園祭には欠かせない花です。 私は長いこと花屋さんでしか見たことがなかったので、この植物は園芸植物だと思っていました。 数年前、げんきの森に苗を頂いて、駐車場の一角に植えてみると美しい花を咲かせ、秋には「ぬばたま」とも呼ばれる漆黒の実を付け、そして、その実が落ちていくらでも増えていくのです。
たくましい園芸植物だなと思っていたら、昨年有田川町の白馬山に登った時に道ばたに雑草のように生えているこの植物を見つけました。 その後、日高川町の山の中でもあちこちに生えているのを見つけたので、図鑑で調べてみました。
すると何のことはない、この美しい花は本州からインド北部までの広い範囲に分布する野生植物だったのです。

 げんきの森で、ヒオウギは道具小屋の前の木製擁壁付近で雑草のようにたくましく生きています。 これから半年ほどは美しい一日花を咲かせ続けてくれるでしょう。






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