作業日記147(研修旅行)    2013/ 1/19〜20(sun) 晴れ    参加者:34名(クラブ員)



 いつものように、坂本っちゃん運転の龍神バスに乗り込んで、今年は「紀南に行こう!」を合い言葉に、勝浦方面への研修旅行です。




【紀州備長炭記念公園】

 今年の参加者は34名。まず、最初の研修地は田辺市秋津川にある紀州備長炭記念公園。
ここは、20年ほど前、田辺市が作った施設で、駐車場隣には紀州備長炭に関する様々な資料が展示されている発見館があり、まず、そこで館長さんに、紀州備長炭の歴史、特徴、この地域でどのように技術が伝えられてきたかなどについて、詳しくお話しをお伺いしながら見学しました。
 この施設には、備長炭の窯が5基あり、そこでは実際に炭焼きさんが生産活動を行っているのでそちらも見学しました。そこではベテラン3名、都会から炭を焼くためにやってきた新人2名がそれぞれの窯で炭を焼いており、いろいろな話を聞くことができました。白炭の窯は高さが3m近くあり、げんきの森で焼いている黒炭との違いに驚きながら、焼き上がった炭なども見せていただきました。新人さんはもうここに来て1年ほどで、なんとか焼けるようになっているようです。





【秋津のガルテン】

 お昼は上秋津にある秋津のガルテン。ここは、別の場所に新築したので使われなくなった小学校を使って5年ほど前にオープンした、地元の農事組合が運営する体験宿泊施設。地元の人たちが数万円から数十万円ずつ出資して作った法人で、地元のおばちゃん達が自分たちで作った野菜を使った昼食が評判で良く流行っているお店です。
 私たちは団体だったので、一部屋借り切りで、数人のおばちゃん達がお接待してくださいました。料理はバイキング。野菜を中心にしたたくさんのヘルシーメニューが準備されていて、どれを食べようか迷うほど。給食カレーや地元のミカンの生搾りジュースもあって大満足の昼食でした。





【江須崎】

 午後の最初の研修地はすさみ町江須崎。ここは狭い岩の磯でつながった島状の半島で、スダジイ、イヌマキ、ビャクシン、ハマセンダン、タブノキ、オガタマノキなど、紀伊半島南部の海岸沿いの特徴をよく表す常緑樹林で、それらの樹木にハママカズラ、サカキカズラ、シマサルナシなど紀北地方では目にすることのないツタが至るところで大木に巻き上がり、ジャングルのような様相の森が広がっています。
 名物の光るきのこ「シイノトモシビタケ」発見の場所でもありますが、きのこの発生は6月から7月。また、きのこに季節に見に行ってみたいですね。





【ホテル】

 宿泊場所は那智漁港の近くにあるホテル一の滝。ここは源泉かけ流しの温泉が人気の宿ですが、食事の提供をしていないので近くのサン勝浦まで食事に出かけました。
 食事に出かける前に、地元の森林保護活動をしている「森の再生を考える会」会長の 蜷川勝彦さんに地元の水源と豊かな生き物の成育空間を取り戻すための活動についてお話しをお伺いしました。まだまだ、始まったばかりの活動のようでしたが、森に対する思いは私たちも共有できるものでした。





【マグロ競り】

 翌朝、7時にホテルを出発して魚市場のマグロの競りを見学してきました。ここに上がる主なマグロは近海物のビンチョウマグロ。赤身の色がやや薄いマグロです。20〜30kgのものが主体で、kgあたり300円から400円の値段が付いていました。何本か上がっていたクロマグロは40〜50kgほどあり、こっちは1500円前後、2000円のものもありました。





【那智川災害現場】

 朝食後、蜷川会長の案内で、昨年9月の大風で発生した悲惨な土石流現場を見学しました。この地域の山には土の中で風化して直径数十pから1mを超える丸い石がたくさん埋まっており、土石流でこれらの玉石が大量に流れ出たそうです。すさまじい、自然の力に圧倒されながら災害現場を後にしました。
 その後、森林インストラクターで古道語り部でもある若林さんの案内で那智の滝にお参りしたのですが、こちらも災害の影響で滝の周りの大木がずいぶん倒れ、以前よりも明るい風景になっていました。不安定土砂の運び出しの仮設道路もできており、まだまだ災害の爪痕が生々しい那智の滝でした。 





【宇久井ビジターセンター】

 那智勝浦町宇久井半島にある環境省が作ったビジターセンターを訪問しました。
 ここでは、ボランティアで活動する「宇久井海と森の自然塾運営協議会」のメンバーのみなさんが半島の森を案内してくださいました。
 トベラ、ハマヒサカキ、ホルトノキ、スダジイ、タイミンタチバナなどげんきの森では見ることのない樹木にヤマモモ、ミミズバイ、マンリョウなどが混じる海岸林で、中には分布の北限のアオノクマタケランや地下茎を伸ばさない竹、ホウライチクなど珍しい植物も見ることができました。

 新宮から本宮に向かう途中、熊野川もあちこちすさまじい水害によって荒れた風景などを見ながら本宮大社へ。ここで、今年1年の活動の安全と、みなさんの健康をお願いして二日間の研修を終了しました。







  来年度は、万博公園への日帰り研修の予定です。万博が終わり、ここを森に戻すために植樹した木も40年が経過して大きく育っています。人工的に作った森がどんな姿になっているのか、樹木の梢を渡る樹冠歩道もあってけっこう楽しめる森ですから、みなさん、こぞってご参加ください。

                                                   (岡田和久)


 

前の作業日記へ    次の作業日記へ



根来山げんきの森倶楽部NPO定款役員名簿新規倶楽部員募集





Copyright(c) 1999-03End Negoroyama-Genkinomori. All rights reserved.